なぜ"1.8g"なのか?
早いもので、退院からちょうど1年が経ちました。
言い換えれば、
減塩生活も2年目に突入した
ということです。
病状については、
完全寛解はしていないものの、
大きな問題は今のところありません。
とはいっても、私の腎機能は普通の人の半分程になってしまいました。
『igA腎症』という病名のせいで混同されがちですが、
この病気は腎臓自体が悪いわけではありません。
いわゆる自己免疫疾患で、ざっくり言えば膠原病と同じ。
病名によって症状は様々なのですが、原因は一緒です。
その原因とは、
異常に増えすぎた免疫細胞が身体を攻撃してしまう
というもの。
私がかかっているigA腎症は、
体内で増えすぎた免疫細胞が腎臓を破壊してしまう病気。
だから、徐々に壊れていくものの、
壊れていない部分については基本元気!なのです。
(ただ破壊が一定以上進むと、それだけ残っている部分に負荷がかかるので、最終的には弱くなりますが。)
私の場合、
扁桃腺摘出+ステロイドパルス治療をおこなったため、
免疫異常は治まりました。
なので、これ以上腎臓がこわれることは基本的にありません。
あとは、残った腎臓をいかに保持するか。
私が減塩を頑張っているのは、
この残っている腎臓の細胞に負担をかけないようにするためなのです。
体内のナトリウムを処理するのは腎臓の大きな仕事。
10人の会社で10の仕事をこなすのと、
5人の会社で10の仕事をこなすのでは、
負担が全然違いますから。
・ 日本人は塩をとりすぎている
腎臓に疾患がある人が減塩を心がけるのは大切ですが、
健康な人にとっても減塩は決して他人事ではありません。
WHOは、食塩摂取目標を1日5gとしています。
2006年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、40~74歳の日本人のうち、男性の約6割、女性の約4割が高血圧といわれています。また、高齢化社会である日本では4人に1人は高齢者です。ですので、公衆衛生の向上のために、塩分を1日6g未満に控えるべきというガイドラインは適当だと思います。
健康な人でも、食塩摂取量は1日6g程度が望ましいということです。
・なぜ"1.8g"なのか?
さて、ここでようやく今回の記事のテーマに入ります!笑
私はこのブログで、一食あたり塩分1.8gのレシピをレシピを紹介しています。
一日三食として、
1.8g × 3=5.4g
つまり、一日の食塩摂取量をだいたい6gにおさえることができるわけです。
私は料理人です。
食べることが大好きです。
年老いて死ぬときまで、美味しい食事に囲まれていたい。
そのためには何ができるか?
塩分に頼らず、美味しい料理をいかにつくるか?
これからも追及していきたいと思っています。
「M」