セロリとチキンのペペロンチーノ(塩分・1.8g)
どんなに工夫しても減塩が難しい料理があります。
そのひとつがパスタ。
麺を茹でるときに塩をたっぷり入れるので、
ソースの種類にかかわらず塩分は多めです。
なので、私は塩を入れずに熱湯だけで茹でます。
大幅な塩分カットが実現できます。
パスタに下味が付いていなかったら、味気ないんじゃ?
と思うかもしれませんが、
ソースにしっかり塩分が効いていれば大丈夫です。
塩分を感じるのは舌。
胃で感じているわけではありません。
舌の表面にダイレクトに触れるソースに塩分を集中させることが大事。
やっかいなのは具です。
入れる 具材によっては、なかなか減塩が難しいものがあります。
チーズやベーコン、アンチョビ、オリーブは塩分の多い食材ですし、
それぞれに独特の旨み・風味があるので、
代用食材を探すのは一苦労です。
また、水気が多いソースも困ります。
トマトをたっぷり使ったパスタは最高に美味しいですが、
水分が多い分、舌で感じる塩気がうすーくなるのです。。。
ここ最近はいかに減塩パスタを完成せるかが目下の課題でありました。
ちょっと前に流行ったワンポット・パスタも試しましたが、
イマイチ美味しくできない。
そこで原点に戻り、「後がけの法則」を応用することにしました。
今回紹介するのはペペロンチーノ
オイルベースのパスタはソースがほとんどないので、
いちばん塩気を感じることのできるパスタです。
満足度は期待以上です!
■セロリとチキンのペペロンチーノ(1人前)
※レシピの著作は当ブログにあります。無断での私的・商用利用(無断複製・公開・転載・販売)を禁じます。
材料
・パスタ 100~110g程度
※いわゆるスパゲッティがいいです。太さはお好みで。ペンネやシェルはオイルが絡まないのであまりおすすめできません。
・オリーブオイル 大さじ2
・にんにく 1かけ
・鷹の爪 少々
・セロリ 約2分の1本
・鶏もも肉 3分の1枚ぐらい
・塩 1.8g(岩塩などの自然塩にしてください。食塩ではコクが足りません)
・パスタの茹で汁 大さじ2
作り方
1、セロリは少し大きめのみじん切りにする(食感が残るぐらいのほうがおいしいので、神経質に細かく切らなくて大丈夫です)。鶏もも肉は小さめの一口大にカットする。にんにくはみじん切り、もしくは包丁の背で潰しておく。
2、湯を沸かす。完全に沸騰したらパスタを入れる。(塩は一切いれません!)
3、パスタを湯がいている間にソースを調理する。フライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れ、弱火にかける。にんにくの香りが立ったら鶏もも肉を入れて中火にし、肉の両面に焦げ目がつくように焼く。中まで火が通ったらセロリを加え炒める。セロリに火が通って半透明になったら火を止め、パスタの茹で汁大さじ2を加える。茹で汁を入れたらすぐにフライパンを揺すり、オイルと茹で汁をしっかり混ぜてソース状にする。最後に塩を加えるが、このとき塩がなるべく鶏もも肉にかからないようにし、セロリとソースに混ぜこむようにする。
4、パスタが茹で上がったらフライパンに加え、中火にかける。パスタとソースを絡ませるように全体を混ぜながら炒め、水分が飛んだら完成。器に盛る時は、まず麺を盛り、次にチキンをのせる。最後にフライパンに残ったセロリをすべてさらえて全体にかけるようにし、絶対に捨てないこと(セロリが塩分を吸っていて、調味料の役割になっているので)。
ポイント
・最初に鶏もも肉をオイルで焼くことで、鶏のだしと旨みがじっくりオイルにうつります。ソースの旨みの素になります。
・香味野菜のセロリをいれることで風味がアップします。また、切り方をみじん切りにすることで、麺に絡みやすくなります。塩分を含んだセロリが麺に絡まることで、口に入れたときに塩気を感じやすくなります。
・パスタの湯に塩を一切入れないことで、塩分が大幅にカットできます。代わりにソースに塩をたっぷり入れることで「後がけの法則」になっています。
・塩を加えるときにチキンにかからないようにするのには、ソースの塩分を最大に高める目的があります。ソースに塩分が集中すると、それだけ麺にからまって食べたときにより塩気を感じることができます。
一口食べた瞬間
にんにくの香りと、ガツンとした塩気が踊ります。
うーん、うまい!
半分ほど食べたところでレモンを絞ってみると、
一気に地中海の香り。
これもまた最高!
イタリアで食べたパスタを思い出します。
チキンは他の食材に代用できます 。
ツナや鱈、サンマでも美味しそうですね。
これからの季節は、ぜひ旬のアサリで作ってください。
アサリは旨みたっぷりの食材。
文句なしに美味しいです!
セロリが苦手な方は、他の香味野菜でも代用できます。
白ネギとか、玉ねぎとか。
ちょっとプチトマトを入れたり、
仕上げにパセリをたっぷり振っても美味しいかも...
アレンジが楽しい一品です。
★instagramアカウント:bistro_1.8g
是非チェックしてみてください!
「M」