減塩レシピ  Bistro"1.8g"

igA腎症の料理人「M」です。当ビストロでは、一食当たり塩分1.8g以下の美味しい減塩料理を紹介。

いらっしゃいませ、Bistro "1.8g" です。 

f:id:mmem:20150603174707j:plain

この度はご来店いただき、誠にありがとうございます!

 

店名の通り、当ブログでは

一食あたり塩分1.8gで作れる美味しい減塩レシピ

を紹介していきます。

 

 

『減塩料理は美味しくない』

とはよく言われますね。

 

味気無い

とか、

病人食

とか。

水っぽいのを我慢して食べている

みたいな。

 

グルメとは程遠い、

マイナスイメージしかないと思います。

 

私自身、否定はしません。

ある意味では真実だと思います。

 

というのも、

 

現代人は "多めの塩で舌をごまかす"ことで

無理やり食事を美味しくしているから。

 

塩の力に頼りすぎているので、

減塩した途端、料理が味気無くなってしまうのです。

 

舌にとって、塩の刺激ってすごい快感です。

塩さえ多めに振っとけば、とりあえずは何でも美味しくなるっていう!

 

そもそも現代人は人工的な食品をとりすぎです。

 

・ミネラルなど雑味の一切ない食塩

・白砂糖

・精製されたサラダ油やマーガリン

化学調味料

・合成香料

・冷凍野菜

・加工食品

 etc...

 

こういうのって安いし、便利だし、

つい手を出してしまうのはわかりますが...

旨みがない。

だから、つい塩分でごまかしちゃう。

で、慌てて塩分を減らしたら、

案の定美味しくなくなるというわけです。

 

こう言うと、

『え!うま味調味料とか、ちゃんとグルタミン酸入ってるじゃん!』

っていう意見が出てくると思います。

 

わかります。

確かに旨みには違いない。

でも、

それは人工物なのです

 

合成バニラエッセンスと天然のバニラのさやを嗅ぎ比べたことのある人であれば、意味がわかると思います。

あるいは、粉末の松茸のお吸い物と天然の松茸の香りの圧倒的な違い。

人工物はいわば薬のようなものです。

精製し、旨みだけが過度に凝縮されたものを食べ続けていると、

次第に舌が麻痺します。

そうなると、どんどん濃い味付けを求めるようになってしまう。

(話すと長くなるので、合成されたものがなぜ良くないのかはおいおい記事にするとして...)

 

 

現代人の舌にとって、本当に必要なもの。

それは、

 

「天然の旨み」

 

素材を優しく調理すること。

そうやって出来た、自然の旨みたっぷりの料理は、驚く程風味豊かです。余計な塩分は要りません。

もちろん、合成調味料や香料も一切必要ない。

 

天然の旨みを活かすには、自然の素材が重要になってきます。

 

・岩塩、もしくは海塩を使う

・未精製の糖を使う

・素材の力が失われていない油脂を選ぶ

・出汁、コンソメ、ブイヨンや鶏ガラ、ブイヤベース、フォンドボー等は、素材を煮込んで一から取る

・スパイスや薬味等の天然香料を利用する

・旬の野菜を取り入れる

・何でも出来るだけ手作りでまかなう

 

合成されたものや、精製されたものって、雑味が一切ない。

雑味って、なくさなきゃいけないものだと思ってませんか?

それは大きな間違いです!

 

雑味を旨みに変える。

それこそが料理の極意。

 

天然の旨みさえあれば、 

『美味しい減塩料理は簡単に作れる!』

のです。

 

 

参考になるブログその1:合わせ出汁で作る水炊き☆ おいしさ3倍!? - めざせ 野菜1日350g! ちまこ通信

 野菜をたっぷり使い、薄味減塩を実践されていらっしゃいます。

 昆布と鶏の合わせ出汁を使ったお鍋、実に美味しそうです。。。

 

 

参考になるブログその2:旨みが上手く広がれば美味い - 日日平安part2

 「うま味(umami)」について言及されています。

 非常に「美味い」記事タイトルだと思いました。

 

 

 

 

減塩生活に至る過程は人それぞれです。

 

高血圧

腎臓病

健康を気遣って

またはダイエットのため...

 

私の場合、igA腎症を発症したことがきっかけで減塩料理を作り始めました。

 

闘病や、生活環境など

様々な理由から、料理に時間を割けない方も多くいらっしゃると思います。

 

・料理があまり得意でない方

・忙しくて料理に時間をかけられない方

・家族の分の普通食と自分の分の減塩食を同時に作りたい方

 

そんな方々のためになれるよう、

美味しく、身体に良く、

手軽で簡単に作れるレシピ

を、日々研究してまいりたいと思います。

 

 

「M」